【渡部昇一の成功体験】すべての夢が想像以上の形で叶った【世界有数の個人蔵書や池のある庭園】
本記事では、マーフィーの法則を初めて日本に伝えた渡部昇一さんが自身の「生い立ち」について述べたコラムを紹介します。
不断の努力を続けていたら天からはしごが!
「マーフィーの成功法則」と出会ったのは、私が25歳の頃でした。
しかしながら改めて思うと、その出会いのずっと以前から私は知らず知らずのうちにマーフィーの成功法則に沿った人生を歩んでいたんだなと思います。
傘寿を迎えた今振り返ってみると、決して大げさではなく人生で叶わなかった願いは1つもありません。
そればかりか、すべて自分の願っていた以上の形で手に入れることができています。
最初に果たした大きな願望の実現は、大学卒業後、大学院で掴んだ留学のチャンスです。
私の夢は、英語学の教師になることでした。
そのため、大学時代からどうしてもアメリカに留学したいと考えていたのです。
しかし、当時は今のように誰もがたやすく留学できる状況ではありません。
大富豪の子息でさえ海外渡航が難しい時代でした。
その上、私は極貧の状態。
優秀な成績を修めて大学側の推薦やサポートを得なければ留学など不可能でした。
そんな事情で寝食を惜しんで必死に勉強したものの、残念ながら留学生には選ばれなかったのです。
だからといって、落ち込んでいてもしかたがありません。
私は大学院へ進学し、今度はドイツ語も学び続けることにしました。
というのも、その頃は、「英語学はイギリスよりもドイツの方が50年進んでいる」と言われていたためです。
そこで英語学と並行して、ドイツ語の勉強もコツコツ続けてきました。
勉強は大好きでまったく苦になりませんでした。
そして、チャンスは突然訪れました。
ある時、大学院院長に「これを英語に訳してみないか」とドイツ語の雑誌を手渡されたのです。
見ると、そこにはちょうど前夜勉強したばかりの単語がありました。
その単語は英訳するのが非常に困難な単語でしたが、偶然、「これだ」と思う表現を前の晩に見つけたばかりだったのです。
努力を続けていれば、ある日天からはしごが降りてくる。
まさにそんな瞬間でした。
すぐにその表現を使って訳した所、院長の教授はたいそう驚いて、その場で、「君、ドイツに留学しないか」という話を頂きました。
6年近くドイツ語を勉強してきたのは直接的に留学のためではありませんでしたが、こんな形で花開いたわけです。
諦めることなく、いかに思いを強く持ち続けることが大切かを痛感した瞬間でした。
さらにドイツ留学後は、イギリスへの留学という幸運に恵まれました。
驚いたことにいったん帰国した後、今度は留学という形ではなく思いがけず教授としてアメリカへ渡ることになりました。
アメリカに留学したいという初めての願いを遥かに超え、このような素晴らしい形で夢は実現しました。
物事は動き出すまでに時間はかかるけれど、やがて十分すぎるほど望みは叶う。
まさに私の体験が証明しています。
もちろん夢が叶うまでの間、私は勉強を嫌だと思ったことは1度もありません。
それは本当に自分の夢を叶えるためのプロセスだからこそ、心の底から楽しめたのでしょう。
マーフィーの法則に従えば夢は実現する
潜在意識は大変正直ですから、本当に叶えたいことだけを教えてくれるという側面もあります。
すべての願望を叶える魔法のカギが、潜在意識の世界にはあるのです。
もしあなたが、「こうなりたい」と思った時背中がゾクゾクッとするような感覚があれば、それは心から自分が望んでいることだと考えて間違いないと思います。
私はマーフィー博士の著書だけでなく様々な本を翻訳して日本で出版していますし、それ以外にも何百冊という自著を出版しました。
そしてそのうちの何冊かは外国語にも翻訳され、海外でも出版されています。
これまでの成功体験としては著書をたくさん出せたこと、著書の何十冊かがベストセラーになったことも挙げられます。
本当に数多くの人に私の著書を読んでもらえたわけです。
また、人生において絶対に欲しいと思っていたものも想像以上の形で手にすることができました。
それは
- 個人蔵書のある書斎
- 池のある庭
です。
子供の頃、夏に遊びに行った祖母の実家には池があり、「うちにも欲しいな」と思い続けていたのです。
まだ高校生の頃でしたが、恩師のご自宅を訪ねた私は初めて書斎というものを見る機会に恵まれました。
天井に届くほどの書棚にぎっしりと並ぶ古今東西の書物。
「自分も大人になったらこんな素晴らしい書斎を持つ老人になりたい」と、心の底から沸き立つような欲望に駆られました。
後にイギリスに留学している最中も大学図書館を見、その後も折に触れ貴族の書庫を見学させていただくことがあり、その都度恩師の家で感じた強い思いが込み上げてきたものです。
そして現在、あの頃の願望は現実となりました。
自宅の書斎にはおよそ10万冊以上の本が並ぶ書架があり、稀覯の古書を始め私がこれまでに蒐集した書物が並んでいます。
個人レベルでは世界有数の蔵書ともいえ、イギリスのケンブリッジ大学の図書館長に、「これほどのプライベート・ライブラリーはイギリスにもない」と感心されたほどです。
さらに自宅の庭には池もあって鯉も泳いでいます。
その池を見るたび、いつの間に自分の家にこんな池があるのだろうと、非常に感慨深いものがあります。
貧しかった苦学生がこれだけの願望を実現することができたのは、決して私が特別な存在だったからではありません。
マーフィーの成功法則に従いさえすれば誰もが、どんな夢でも、その手にすることができるのです。
もちろん、今この記事を読んでいるあなたも例外ではありません。