【斎藤一人】うつ病はこれで治る！【奇跡の10か条】

一人さん：柴ちゃん、布団の周りにいろんな物が散らかっているだろ。

あれ1度全部片づけた方がいいよ。

「うつ」の人って頭がゴチャゴチャして物がしっかり考えられないよね。

そういう人ってね、大抵の場合部屋の中もゴチャゴチャなんだよ。

ちなみに、うつの人だけじゃないよ。

やることなすことすべてうまくいかなかったり、お金が出ていく一方でなかなか入ってこない人っているよね。

そういう人も部屋がゴチャゴチャなんだよ。

柴ちゃんもいつまでもゴチャゴチャの部屋の中にいると、いつまでたっても「うつ」が良くならないよ。

柴崎さん：あの、一人さん・・・、私今まで部屋を綺麗にしたくてもどうしても片付ける気が起こらなかったんです。

部屋を綺麗にするためには、まずどんなことをしたらいいのでしょうか？

一人さん：それはね柴ちゃん、「いらないものを捨てる」ってことなの。

柴ちゃんの部屋に散らかっている物のほとんどは、「いらないもの」のはずだよ。

柴ちゃんはすっごく真面目だから、もう使わない物なのに「いつか使えるはずだ！」と思ってとっておいてある物がたくさんあるだろ。

そういう物からは「無駄な波動」っていうのが出て、ますます部屋をゴチャゴチャにしていくの。

それで柴ちゃんの頭の中や心の中もゴチャゴチャになっていたの。

頭の中や心の中をスッキリさせたければ、まずいらない物を捨てな。

今日から捨てていくんだよ。

どんなにいいものを食べても腸が汚れていたらダメなんだよ。

腸が汚れている人って「宿便」っていうのが腸にこびりついちゃってるの。

いいものを食べても、この宿便と一緒に吸収しちゃうからダメなの。

要するに病気の人は、まずは「宿便」をとらなきゃならないの。

この宿便っていうのはね、水道管にこびりついている水垢みたいな感じだね。

通常の便に比べて真っ黒で人によってはコールタールみたいにドロドロだったり、その逆にパサパサしていたりボロボロして固いとかいろんなタイプがあるんだけど。

この宿便が出ちゃうととたんに調子が良くなるの。

ものすごく体がスッキリして軽くなってね。

頭も冴えてきて、ぼーっとしていた意識もはっきりしてくるの。

だから柴ちゃんは腸の中を綺麗にすることをやんな。

今はひどい便秘の癖がついちゃっているけれど、必ず治るから大丈夫だよ。

健康な人っていうのはね、便が「ツルンと出て、スルッと終わる」の。

ホントに自分ではちょっと便をしたつもりなのに、覗いて見たらバナナみたいないい便がいっぱい出てるっていうのがいいんだよね。

わかったかい、「ツルン、スルッ！」だよ。

柴ちゃん、それを目指しなよ。

柴ちゃん、自分を許しますって言いな。

1日何度も言いな。

この言葉が柴ちゃんの病気を良くして幸せの方向に導いてくれるよ。

柴ちゃんはずっと自分のことが許せなかったんだよね。

だから、ずっと心が苦しかっただろ。

でもね、「自分が許せない」って思っていると体の中の交感神経が刺激されて心も体も凝るんだよ。

そのうち心がガチガチに固まっちゃってどうにもこうにも緩まなくなっちゃうの。

「ゆるす」という言葉の語源は、「ゆるます」なんだよ。

だから「ゆるします」という言葉は、心のコリを解消してくれる言葉なの。

今の柴ちゃんにとっては、1番難しい言葉かもしれないね。

でも、この言葉を何度も言って自分を許してあげようよ。

ダメな自分も、今は働けない自分も、すぐに布団に引きこもっちゃう自分も、全部許そうね。

そしたら、心も体も緩んで楽になるよ。

どうしても「自分を許します」って言えない時は、こう言いな。

「自分を許せない自分を許します」

今の自分をそのまま受け止めて許してあげるんだよ。

柴ちゃん、いいかい？

「うつ」になる人は、心の中に常に焦りがあるんだよ。

今まで心の中でいつも誰かと競争していたり、1番にならないと気が済まないと思っていたんじゃないのかい？

ずーっと競争していると、心は常に戦闘態勢だよね。

心がほっと休まる時がないの。

常にアドレナリンが出て心臓がドクドクドクドクして、筋肉もぎゅっと力が入ってる。

この状態がずーっと続いているとある日突然「もうこれ以上無理だよ」って心が悲鳴を上げて、力が全然入らなくなっちゃうの。

ピーンと張ったゴムひもが限界まで伸びて伸びきっちゃってダラン・・・となっちゃった感じだな。

これが「うつ」という病気なの。

これを治すには、自分で意識して「ゆっくり、ゆっくり動く」癖をつけるの。

たとえば散歩する時、わざとゆっくりゆっくり歩いてごらん。

柴ちゃん、夜っていうのは病気の人にとってすごく大切な時間なんだよ。

寝ている間にいいエネルギーをいっぱい吸収して病気を治すんだよ。

だから、ぐっすり眠れるかどうかでその人が治るかどうかが決まってくるの。

柴ちゃんは眠ってないだろ。

顔見ればわかるんだよ。

寝る前にぐっすり眠れるようなことをしているかい？

例えば、多くの人は夜ニュースを見るよな。

ニュースっていうのは、その日起こった事件や犯罪を放送するだろ。

「小学生がおばあさんの手を引いて横断歩道を渡らせてあげてました」っていうようないい話も世の中にはいっぱいあるのに、事件や犯罪の方がどうしても大きく取り上げられやすい。

そういう暗いニュースばっかり寝る前に見てると、どうなると思うかい？

暗い話が柴ちゃんの脳の中の「潜在意識」っていうのに残るんだよ。

それで、寝ようとすると悪い話ばかりがグルグル頭を巡って眠れなくなっちゃうの。

だからニュースは見なくてもいいんだよ。

ドラマとか小説も、暗い話だったら夜は見ないようにするの。

それよりも楽しいこととか、幸せになることばっかりを考えるようにするんだよ。

例えば・・・、今日あったいいことを10個思い出してごらん。

今、柴ちゃんの頭の中には「不幸の回路」っていうのができてるの。

これを「幸せの回路」に作り替えるんだよ。

今、柴ちゃんの脳の中にできてる「不幸の回路」は訓練していけば必ず「幸せな回路」に作り直すことができるの。

それには意識して普段の生活の中で「いいこと」を見つけるようにしなきゃいけない。

特に寝る前にやると、「幸せの回路」に作り替えやすいんだよ。

いいかい、今日から「幸せな回路」を作るんだよ。

一人さん：ねえ、柴ちゃん。

柴ちゃんは今、グレーの洋服ばっかり着ているよね。

柴ちゃんのタンスの中はグレーか黒、せいぜい茶色の洋服しかないだろう？

柴崎さん：・・・・・。一人さん、なぜそれがわかるんですか？

一人さん：やっぱりそうだろう。（笑）

今日は柴ちゃんにいい話をしてあげようね。

人は見た目が100％っていう話なんだよ。

あのね柴ちゃん、人ってね外見がとっても大事なんだよ。

例えば「私は病気だったけど今は治って元気です」って言っている男の人がいるとするよね。

でも、その人の髪の毛はボサボサで顔色はドス黒く、おまけに全身がグレーの古ぼけた服を着てボサーッと立っていたら人はどう思うだろう？

「この人病気が治ったって言ってるけど、まだどこか具合が悪いんじゃないかしら・・・」と思うだろうね。

人から「この人は元気になったんだな！」「きっと幸せになるんだろうな！」と思わせたかったら、元気ハツラツに見えるような服装をしなきゃいけないの。

例えば真っ白のジャケットを羽織るとか、オレンジ色のポロシャツを着るとか、華やかなものを選んで着るんだよ。

あとね、何でもいいから何か「光りもの」をつけな。

うつの人にとって「光りもの」をつけるにはすごく勇気がいるだろうけど、これはすごく大事なことなんだよ。

昔、王様やお金持ちの人は、キラキラした宝石をいっぱい身に付けていたよね。

これは、ただ自分がお金持ちであるってことを自慢するためにつけているんじゃないんだよ。

「光りもの」って実は「魔除け」にもなるの。

病気とか、貧乏神とか、悪い魔物から身を守ってくれるという効果もあるんだよ。

あとね、本当は人って生まれながらにしてキラキラ光るものが大好きなんだよ。

赤ちゃんとか子供にキラキラ光るものを見せると、すごく喜んで手を伸ばそうとする。

キラキラを見ていると心がワクワクして明るくなる。

そういう特性を人は生まれながらにして持っているんだよ。

最初は小さなブローチとか、細いブレスレットでもいいからとにかくつけてみな。

あと柴ちゃんがやらなきゃいけないのは、顔にツヤを出すことだね。

人ってね、運勢が悪くなると内側からにじみ出るようにツヤが出てきちゃうんだよ。

お金持ちや売れている女優さん、今飛ぶ鳥を落とすように活躍しているスポーツ選手の顔をよく見てごらん。

みんな顔にツヤがあるだろう。

だから運勢を良くしたければ、先にツヤを出しちゃえばいいの。

ツヤが出るクリームをたっぷり顔に塗ってね。

ちなみに顔にきちんとツヤを出して華やかな服を着て「光りもの」をつけている人で幸せになれなかった人は、私の知っている限り1人もいないんだよ。

柴ちゃん、顔にマルを作ってごらん。

笑顔にするんだよ。

おかしくなくったって、笑っているの。

口角をグッと上げて、ちょっと目尻が下がると、顔にマル（〇）ができたようになるよね。

そうなると、信じなくてもいいけど・・・・・・、神様がいいことばっかり起こしてくれるようになるんだよ。

今は柴ちゃんの心の中は疲れてしまって、『心配』や『不安』が渦巻いているだろう？

それって、辛い状態だよな。

でも、『心配』や『不安』っていうのは、生きていくための防衛本能として、神様が俺たちの体に備え付けてくれたものだから、悪いものじゃないんだよ。

どんな人でも、『心配』や『不安』っていうのは感じるものだからね。

ちなみに『心配』や『不安』ていうのは、忙しく動いているうちに、だんだん心の中から消えていくようになっているの。

元気な人は、心に湧いてきた『心配』や『不安』を、そうやって消しているんだよ。

でも、柴ちゃんは今体の調子が悪くてあんまり動けないよね。

だから、もっと手っ取り早い方法を教えてあげる。

それが、笑顔なの。

顔にマル（〇）を作るんだよ。

ニコニコしているうちに、だんだん幸せな気持ちになって、『心配』や『不安』が消えていくようになってるの。

だから、『心配』や『不安』が湧き出しそうになったら、とにかく微笑めばいいの。

人は笑顔のまま、『悲しいこと』を考えることって、できないんだよ。

笑顔になるから、楽しいことを考え出すんだよ

柴ちゃん、人の話を聞くときはまず最初に『そうだよね、わかるよ』って、言ってあげるといいよね。

柴ちゃんは相手の話を聞くよりも、自分の話を聞いてもらいたいんだよね。

だからすぐに『いや・・・・・・』と言って、自分の話をしてしまう。

でも、『いや・・・・・・』と言ったとたんに相手の人は『自分の言ったことを否定された』と思って、ぱっと心を閉じちゃうんだよ。

これは、相手の人だけじゃないよ。

『いや・・・・・・』と言ったとたんに、実は柴ちゃん自身の心も閉じてしまっているんだよ。

脳というのは、自分がしゃべっている言葉の”主語”が認識できないの。

脳は相手に言った言葉なのに、まるで自分に向かって言われたかのように受け取るんだよ。

だからもし、誰かに向かって『馬鹿野郎！』って言ったら、脳は自分に対しても『馬鹿野郎！』って言われたようなダメージを受けるんだよ。

そのくらい自分が口にした言葉って心と体に影響しているんだよ。

だから、否定的な言葉を口にしちゃだめなの。

相手に何かを話しかけられたら、第一声は『そうだよね、わかるよ』なの。

相手の言っていることに、同意できなくてもいいの。

まずは『そうだよね、わかるよ』なの。

これを言うと、相手の心がパッと開くの。

『この人は私の言おうとしていることを聞いてくれるんだな』ってね。

『俺は、この人のことを受け入れよう！』っていう風に、開くんだよ。

今まで柴ちゃんは、人のことを受け入れてこなかっただろう？

それって、自分自身のことも受け入れてこなかったってことなんだよ。

だから、自分がどんどん嫌いになって殻に閉じこもっちゃって『うつ』という病気として出たの。

自分を好きになるには、まず目の前の人に自分から愛を投げかけて相手からも愛されることだよね。

それが『そうだよね、わかるよ』という言葉を言っているだけで、自然とできてくるんだよ。

柴ちゃん、今日から『そうだよね、わかるよ』を口癖にしなよ。

柴ちゃんは今「誰かに助けてもらいたい」という気持ちで1日の大半を過ごしているよね。

そういう気持ちで待っていても助かることはできないよ。

柴ちゃんが「困っている人を助けたい！」と思った時に、柴ちゃんが抱えている困ったことから抜けられるようになっているの。

これは、お釈迦様の「托鉢の教え」っていうんだよ。

昔、お釈迦様がこれから托鉢に出かけようとしているお弟子さんにこんなことを言ったの。

「貧しい人のところを回りなさい」

托鉢っていうのは修行しながらご飯やお金をもらうことだから、お金持ちのところに行ったほうがたくさんもらえるんだよね。

でもお釈迦様は、「貧しいところを回りなさい」って言ったんだよね。

それでお弟子さんたちは、スラム街のようなところを回って歩いたんだよ。

そうすると、自分たちもろくに食べていないような人がスプーン一杯ずつご飯を恵んでくれるの。

お弟子さんは何か所も回ってやっとお茶碗一杯分のご飯になった時、それを持ってお釈迦様のところへ帰ったのね。

そして、お釈迦様に尋ねたの。

「なぜ、貧しい人のところを回りなさいとおっしゃったのですか？」って。

すると、お釈迦様はこう答えたんだよ。

「貧しい人たちは与えてもらうことを考える人が多い。それでは何も変わりません。人は、人に恵むようになった時初めてその状況から救われるのです」

柴ちゃん、わかるかい？

お釈迦様は「人を助けたい！」と思った時にその人の波動が変わるということをよくご存じだったんだよ。

柴ちゃんも今苦しいだろう？

苦しい時だからこそ、人を助けることを考えてみな。