なぜ一休さんの遺言は「なんとかなる」なのか?
「なんとかなる」の言葉の本当の凄さが知りたい。一休さんの遺言も「なんとかなる」って本当?
本記事は、このような疑問に答えます。
「なんとかなる」がなぜ史上最強の言葉なのか
運をよくするには、ポジティブな言葉を使いましょうとよく言われます。
でも、いつもポジティブな言葉を言うのは少し無理な場合もあります。
最悪な状態にある人がそれでもポジティブな言葉を口にするのは、かなり現実とのギャップがありすぎる。
そうすると、「無理してるな~」というオーラが伝わってきます。
何しろマイナス100にいる人がいきなりプラス100の言葉を言うようなものですから。
振り幅が大きすぎです。
いくら「幸せです」「ツイてる」と言っても、出しているオーラからは決してそれは伝わってきません。
心と現実がズレすぎている。
マイナスからプラスへの振り幅が大きすぎるのです。
でも、なんとかなるならどんなマイナス100の状態でも自然に言えるんです。
振られて、転んで、鼻血が出ても「なんとかなる」という言葉なら無理なく言えそうな気がしませんか?
なぜなら、「なんとかなる」はポジティブでもネガティブでもないニュートラルな言葉だから。
つまりゼロ磁場。
言葉のゼロ磁場なんです。
地球は北極がS極でプラス、南極がN極でマイナスの大きな磁石。
そしてこの地球上にはプラスとマイナス、両方の力がせめぎ合ってエネルギーが最高に高まり打ち消し合ってゼロになる場所がある。
それがゼロ磁場。
世界のパワースポットは、みな「ゼロ磁場」の上にあります。
日本で言えば伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮、諏訪大社、高野山などがこのゼロ磁場の上にあります。
マイナス100からいきなりプラス100に飛ぶのではなくて、一度ゼロ磁場に戻ってみる。
そんな感じ。
だから、どんなマイナスな時でもなんとかなるという言葉なら心と現実にズレがなく自然に言えてしまうんです。
それになんとかなるという言葉には、今のマイナスの状況を認めつつも絶対なんとかなるという無限の可能性が含まれています。
言葉のゼロ磁場だからあらゆる状況にも対応できます。
今たとえどんなことがあっても、どんなに大失敗をしても「なんとかなる」は無理なく言えて前を向くパワーがもらえるのです。
そしてゼロ磁場だからパワーがどんどん集まってくる。
なんとかなると本当に言っていると、なんとかなる奇跡がどんどん集まってくる、そんな言葉なのです。
一休さんの遺言は「なんとかなる」
なんとかなるがいかにすごいかを表すエピソードを一つ紹介します。
あなたは、一休さんをご存じですよね。
トンチで有名なあの一休さんは京都大徳寺の偉いお坊さんでした。
今の時代になっても名前が知られるくらい賢くて、みんなから尊敬されている特別なお坊さんでした。
その一休さんが残した遺言をご存じですか?
一休さんは亡くなる時3本の巻物を弟子たちに残しました。
「本当に困ったことが起きたらこの巻物を開けなさい」
そんな遺言だったそうです。
一休さんが亡くなってしばらくしてから大徳寺に一大事が起きました。
「いよいよあの巻物を開けよう」
弟子たちが集まって巻物を開けることになりました。
みんなが固唾を飲んで見守る中、
1本目の巻物を開けると「心配するな」。
そして2本目を開けると「大丈夫」。
いよいよ3本目の巻物を開けると「なんとかなる」と書いてありました。
それを見た弟子たちは思わず大笑いしてしまいました。
そして大笑いした後その状況を「なんとかなる」と思い直し、結果本当になんとかなったそうです。
昔の偉いお坊さんの一休さんもなんとかなると言っていたんですよ。
「なんとかなる」と「なんとかする」は全く違う
一人さんは言います。
今はなんとかなると思えなくても構わないんだよ。
今は暗くてどん底な気分だとしても、そのままでいいから「なんとかなる」って言っててごらん。
そうすると、自分に必要なことが必ずやってくるの。
つまり、なんとかなるは神様に自分を預ける言葉です。
託すと言った方が正しいかもしれません。
とにかくジタバタしない。
そうすればなんとかなっていく、と信じる言葉です。
一方なんとかするとは、文字通り自分でなんとかすることです。
自分で頑張って運命を切り開くとか、自分で運を勝ち取るとか・・・。
でもそれは別の言い方をすれば、誰も信じていないということ。
自分がなんとかなる存在だということを全く信じていないのです。
要するに神様のシナリオを信じていない。
神様から応援されている自分を信じていないのです。
そういう人は神様も非常に応援しづらいと思います。
キリストも言っています。
「信じる者は救われる」
って。
それは裏返せば、「信じない物は救われない」ということです。
神様に応援してもらえないと大変です。
お金を手にするのも、地位や名誉を手に入れるのも、幸せを手にするのも、全部自分の力だけでやらなきゃいけないから想像するだけで辛そうです。
だから、なんとかなるって信じましょう。
それになんとかなるには、なんとかしなきゃ、がんばらなきゃ、という義務感や追い詰められた感じが常に付きまといます。
それは負のエネルギーです。
不安や義務や強迫など負のエネルギーで動いても、一時的に力は出るかもしれませんが長続きしないのです。
一人さんは言います。
元々人間はなんとかなる存在なんだから、自分でなんとかしようなんて思わなくていいんだよ。
「神様を信じる。神様に託す」。=「なんとかなる自分を信じる」。
それが大切です。
「なんとかなる」と言っていると、自分に必要なことがやってくる
なんとかなるの言葉がいかに凄いのかというと、なんとかなると言っているとこうしよう、ああしよう、という閃きが必ずきます。
別の言い方をすると、必要なことが向こうからやってくる。
すごいんです。
一方どうにもならないと思い自分自身を追い詰めていくと、解決できることも解決できなくなります。
心にゆとりがなくなってしまうし、警戒心や疑う気持ちも強くなって守りに入ってしまうのです。
ちょうどドアが閉まるように心の窓が閉じていきます。
すると色々なことが見えなくなります。
カーテンを閉じたら外が見えない。
それと同じか、もしかするとメガホンを逆にしたような小さい小さい穴の先のような狭い視野で見てるのかもしれません。
せっかく解決策があっても、本当に必要なものが一切目に入らなくなってしまっても当然ですよね。
ところがなんとかなると言うと、一瞬にして心が軽くなって視界が少し開きます。
さらになんとかなる、なんとかなると言い続けていると、なんとかなるんだから心配ないと気持ちが落ち着いてきて心の窓がどんどん開いていきます。
そうすると、自分に必要なことが不思議なくらい向こうからやってきます。
それは人を介してやってくるかもしれないし、見ているテレビがヒントになるかもしれないし、電車の中でふと目に留まった広告から連想されることかもしれません。
とにかく何かでヒントや閃きが降りてきて、解決の道が見えるようになっているのです。
もうお亡くなりになりましたが、一人さんが大好きな方で実業家であり思想家でもあった中村天風さんのお話があります。
天風さんは30代の頃ヨガの達人のカリアッパさんという方に巡り会います。
その方に師事して、ヒマラヤの山麓で2年間修業した時の話です。
ある時、カリアッパさんがいきなり天風さんと犬をナイフで切りつけました。
当然、天風さんも犬も流血しました。
そしてこう言ったんです。
「いいか、今日からお前と犬のどっちが早く治るか競争だ」
不衛生な土地で負傷した天風さんは慌てふためきました。
近くには病院もなければ薬もありません。
「傷口から破傷風が入ったら大変だ。どうしよう。どうしよう。」
とうろたえながら傷口をかばって色々やってみるのですが、ジュクジュク化膿して一向によくなりません。
数日後、天風さんはカリアッパさんに呼び出されます。
犬の傷口はもうかさぶたになり、治りかかっていました。
カリアッパさんは言います。
「犬は傷口が治りかかっている。
それなのに、なんだお前は。
お前は『もしこの傷口が治らなかったらどうしよう』と不安に思っただろう。
犬を見て見ろ。
犬は傷が治らなかったらどうしよう、などと全く考えなかったぞ。
傷が治るようひたすら信じてただ舐め続けていたんだ。お前の余計な不安が傷口を悪化させたんだ。」
天風さんは、その師匠の言葉に自分の想いが現実を引き寄せたことに愕然としました。
もし天風さんが「なんとかなる。だって傷口はいずれ塞がるんだから。」と言っていたら、間違いなく傷は犬と同じように治っていたに違いないのです。
人は「うわあーっ、どうしよう」と心にゆとりがなくなると、同じところを堂々巡りして一向に出口が見つけられなくなります。
まさに一人洗濯機状態。
同じところをぐるぐるぐるぐる回っているだけです。
そんな時はなんとかなると言ってみるのです。
それだけで心が緩むでしょう。
その緩んだ心に素晴らしい何かが入ってきます。
窓を開ければ新鮮な空気が入ってくるように「そうだ、こうしよう」という閃きが必ずやってくるのです。
言葉の最後は「でも、なんとかなる」
「わー、どうしよう」と心にゆとりがなくなってもう絶体絶命、なんとかなるなんて思えない!と言う時こそ言葉の最後は必ずなんとかなるで終わらせましょう。
「でも無理」
「でも絶対なんとかならない」
「やっぱ、ダメだわ」
そう思っても、しつこくしつこく「でも、なんとかなる」を言葉の終わりに付け加えるのです。
生きていれば色々なことがあります。
心にゆとりがなくなっている時は、どんなに頑張ってもプラスのことは考えられないでしょう。
一日中マイナスのことばかり考えて過ごしてしまう日もあるかもしれません。
それでもなんとかなります。
大丈夫です。
ありったけのマイナスのことを考えてしまったとしても、最後に「でも、なんとかなる」と言えばいいのです。
それだけで、山のようなマイナスがすべて帳消しになるくらい「なんとかなる」にはパワーがあります。
何と言ったって言葉のゼロ磁場、パワースポットですからね。
私たちは元々なんとかなる存在として生まれています。
だからどんな状況になろうともなんとかなるようにできているのです。
その証拠に今までどれだけのマイナス言葉を吐き続けても、マイナスなことを思い続けても、マイナス言葉を言い放ったまま一日を終えていても、ちゃーんとなんとかなって今日まで生きていますよね。
ということは、マイナス言葉を言い放ってしまっていてもなんとかなっている。
だったら、今ここからなんとかなるを言えば必ずどんどんなんとかなるプラスの方向に状況が変わっていくしかないんです。
ただ、マイナスに考えてしまう癖や長年の口癖はすぐには直せないかもしれません。
でもこれからは気づいたらなんとかなるを最後に付け加えてください。
それだけでいいんです。
どんなにネガティブな状況を考えたとしても、最後になんとかなるを言えばオセロゲームのように黒が白にひっくり返ってしまうのです。
今日今から誰でもできますよ。
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