様々な困難が訪れるこれからの時代も潜在意識を活用すれば夢は必ず叶う
本記事では、潜在意識の法則についての渡部昇一さんのコラムを紹介します。
今の自分があるのは潜在意識を活用したから
今年発売されたマーフィー眠りながら巨富を得るでは、非常に大きな反響ををいただきました。
今回は、その続編をお届けします。
以前も話しましたが、大学時代の私は極貧の苦学生であり海外留学などとてもできる身分ではありませんでした。
にもかかわらず、ドイツ、イギリスへの留学を果たし、アメリカへは大学の教授として招聘された過去を持ちます。
そればかりか、自分が願ったことは1つ残らず叶えてきました。
例えば、個人では世界最高クラスの蔵書のある書斎に池のある庭のある家。
憧れだったこれらを私は願った以上の形で手に入れています。
著書も何百冊と出版し、数十冊はベストセラーになりました。
私は、今の自分があるのは「潜在意識」を活用したからだと思っています。
私たちの中には自覚できない意識、つまり潜在意識があります。
これを有効に活用して自らを幸福に導く方法を提起したのがジョセフ・マーフィー博士というイギリス人です。
私は、このマーフィー博士の手法を実践してきました。
それは、いったいどんな手法でしょうか。
具体的には次の項目以降でも解説しますが、何より大切なのはマイナス思考を持たないこと。
潜在意識は私たちが普段の意識で考えることに影響されやすいため、否定的な感情を抱くとそのイメージが刷り込まれよくない出来事を引き寄せてしまうからです。
ところが、日本人は幸せを掴むのが苦手なように思います。
これは、富や地位を求めることに罪悪感を抱きがちな面があるからです。
元々戦前の日本では、お金持ちが尊敬されていました。
しかし大正時代に入ると社会主義思想が高揚し、個人の富や成功が悪いもののように考えられ始めます。
特に戦時中は国家至上主義にならざるを得ず、立身出世といえば軍人の道に限定され「偉くなる」ことにいやらしさが伴うようになったのでしょう。
そのような感情が今日まで引きずられているわけです。
とはいえ心の奥では成功してお金持ちになりたいという矛盾した気持ちもあったりして、それが結果的に他者への嫉妬につながることがあります。
こうした感情は、潜在意識には最もよくありません。
戦後60年以上も過ぎたのですから、幸福になることをためらうのはそろそろ終わりにしませんか?
本来、人は誰もが成功する権利を持っているのですから。
先行きを案じるより成功すると信じよう
3月に起きた東日本大震災からおよそ半年が経過しました。
地震の被害だけでなく原発問題をも併発した今回の事態は、まだまだ終息には程遠いと言わざるを得ません。
こうした状況に加えグローバリゼーションの時代故に、世界経済の悪化による我が国への影響も懸念されています。
恐らく多くの方が先行きを案じていることでしょう。
しかし、こうした出来事に振り回されてはいけません。
不安を抱くことは潜在意識にマイナスの思考を刷り込むことであり、余計に好ましくない事態を作りかねないのです。
ならば視点を変え、この逆境を好機にするほかありません。
そのためには、いかなる時も自分の「あらまほしき姿」を見続けることが大切です。
つまり成功を信じて夢を見たり、志を持つということ。
それは、どんなものでもいいのです。
夢や思いは十人十色なのですから、絶対に「こんな夢ではダメだ」などと考えてはいけません。
潜在意識は「できる」「できない」という判断をしませんので、あなたが望んだことはなんでも叶えてくれます。
そこには無限の能力があり、人生のあらゆる場面に応用できます。
ですから、困難な出来事に直面しても「大丈夫、夢は実現する」と思うことができれば必ずその通りになるのです。
逆に「もうダメだ」と思えば、本当にどんどん悪い方へ転げ落ちます。
もちろん、願望の実現までには時間がかかることもあります。
しかしそれは確実にある日突然、「天から梯子が降りてくる」かのごとくチャンスは与えられるのです。
不思議なことに思われるかもしれませんが、先にお話ししたように私も実際数えきれないほどの願望を叶えてきました。
また、私の知る限り潜在意識を活用して「何1つ願いは実現しなかった」という人はいません。
あなたの望みをキャッチした潜在意識は、それを達成するために昼も夜もなく全力で働き続けます。
ですから、叶えたい望みがあるのなら潜在意識に送り込むこと。
たったそれだけなのです。
願望を書き出し封筒に入れるのもおすすめ
それでも「潜在意識など信じられない」と言う方は、私も実践したこんな方法も試してみてください。
紙を用意し、そこに自分が望むことを片っ端から書き出します。
小さなことでも構いません。
思いつく限りすべてメモしましょう。
もうこれ以上の願望はないというところまで出し尽くしたら、その紙を封筒に入れてしまっておきます。
そして、数か月か1年後にそのメモを取り出し確認してみてください。
書くという行為はその内容を強く意識することですから、あなたの書き出した願望は潜在意識に送り込まれています。
しばらく経って読み返すと、必ずその中のいくつかは実現しているはずです。
この事実にあなたは驚かされることでしょう。
私の書物では、お金に関してはもとより、仕事や勉強、恋人・夫婦、家族などの人間関係、そして健康にも焦点を当てています。
潜在意識を信頼し最大限に活用してください。
そうすれば必ず実りがもたらされるはずです。