【マーフィーの法則】潜在意識を活用すれば眠りながら次々願いが実現する
本記事は、渡部昇一さんがマーフィーの法則の基礎を解説したものです。マーフィー理論の基礎を知りたい人は必読です。
潜在意識は眠っている間も願望達成のため働き続ける
人間は自分では自覚できない意識、つまり、無意識=潜在意識を持っています。
この潜在意識を活用して幸福に導く方法を生み出したのがジョゼフ・マーフィー博士というアメリカ人牧師です。
私はこれまで眠りながら成功する上・眠りながら成功する下を始め、マーフィーの著書を何冊も翻訳してきました。
ですから、読者から成功体験の報告を受けることもあります。
面白いのは、その声の多くが「思いもよらない人が力を貸してくれた」ということ。
潜在意識は意識の中で最も深い部分にあると言われていますが、そこではひょっとしたら全人類が互いにつながっているのかもしれません。
だからこそ予想外のところからチャンスが与えられるのだろうと思うわけです。
私がマーフィーの著書に巡り会ったのは、イギリス留学していた50年以上も前のことです。
今でこそ自己啓発書の類は世界中に溢れていますが、当時はまだ珍しくその内容は大変衝撃的でした。
そういう意味ではマーフィーは人生を幸福にしたり、成功を掴んだりするための法則をまとめたパイオニア的存在だといえます。
そして時代が変わった今も尚、世界中で多くの支持を得ています。
進化論で知られるダーウィンは、かつてこう言いました。
「学問で成功するのは、頭の良し悪しよりもむしろ、心の態度の問題だ」
確かに世の中では学問に限らず、能力のある人が必ずしも成功しているわけではありません。
マーフィーの法則は、こうした先人の英知にも通じているのです。
例えば今自分が幸せでない、豊かでないと感じている人は潜在意識を十分に使えていないということに他なりません。
逆に、潜在意識を活用できればいかに変わった願望でもその望みは叶えられます。
しかも私自身の経験から言えば、自分が思った以上の形で実現されることが多いように思います。
では具体的な活用法として、核となる5つの大きなポイントをご紹介しましょう。
①潜在意識に願望を潜り込ませる
私たちが願望を持った時、通常の意識下では理性が邪魔をすることがあります。
例えば、「現在の10倍の年収を得たい」と思っても、それは夢でしかないと諦めてしまうのが普通でしょう。
しかし潜在意識は、「できる」とか「できない」という判断をしません。
あなたの願望を潜在意識がキャッチすると、それを達成すべくあなた自身が眠っている時も休みなく働き続けチャンスを手繰り寄せます。
ですから、叶えたい夢があるならそれを潜在意識に送り込めばいいのです。
お金持ちになりたければ「私はあまりあるお金を手にする」というように唱える、あるいは豪邸の広いリビングでくつろいでいる自分の姿を思い描くなど、絵としてイメージするといいでしょう。
潜在意識を活用したくても「自分が成功した姿が現状とあまりにかけ離れているため、うまくいかない」という声はよくあります。
そのような場合は、「私は豊かになりつつある」とか「私は今繁栄させられようとしている」というように、現在進行形にするといいでしょう。
この時すでに願望が叶ったものとして、「ありがたい」と感謝できればいっそう効果的。
実感的に感謝できるということは、望みが潜在意識に入り込んだ証拠だからです。
潜在意識の扉は意識がボーッとしている時に開く
➁願望の種まきは就寝前を狙う
私たちは日中絶えず5感から雪崩れ込む多くの情報に影響を受け、意識は張り詰めています。
緊張状態にある時は、うまく潜在意識に願望を届けられません。
潜在意識は、意識がボーッとしている時が最も扉が開いた状態となります。
ですから入眠しようとする直前や目覚めた直後、電車に座って完全にリラックスしている時、あるいは休日の公園などで完全に全身がくつろいだ時がより潜在意識にアクセスしやすいでしょう。
③正しい金銭欲を膨らませよう
時々「お金を欲しがるなんてあさましい」と考える人もいるようですが、そういう考え方は潜在意識によい影響を与えません。
お金に対する欲望は、幸せになるために当然生まれる願望です。
正しく手に入れ、良いことだけに使うのであればお金は少しも悪いものではありません。
それ以外の願望も同様。
人間は成長するものですから次々と欲が出てくるのは、ごく普通のことなのです。
夢はどんどん叶えましょう。
④他人の幸せを祝福する
潜在意識には、主語がありません。
ですから「あの人ばかり儲かって許せない」などと思った瞬間、潜在意識は「お金を稼ぐことは許せない」という部分だけを認識します。
とはいえ人間、誰だって他人に嫉妬することもあるでしょう。
そんな時は、「私もあの人みたいになるんだ」と意識的に思うことです。
そうやって訓練することで少しずつ嫉妬しない心を育むことができます。
人を祝福するのは、自分を祝福することに他なりません。
潜在意識には、「我も良かれ。人も良かれ。我は人よりもうちょっと良かれ」と語りかけるといいですね。
⑤成功へのプロセスを楽しむ
残念なことに、どんなに強く望んでも願望がすぐに叶うことは稀です。
でも、そこで焦らないこと。
成功とは、コツコツ積み上げていく過程の中にあるもの。
その過程を心から楽しんでいれば、ある日突然天からはしごが降りてくるがごとく、チャンスが訪れるのです。
時には、先が見えず不安になることもあると思います。
そんな時は、すぐさま「ノー!」と言って不安な気持ちを追っ払ってしまいましょう。